こんにちは。BGA以外のゲームを紹介したいと思ったので、選んでみました。正直娯楽要素が高い気はするので、そのような方は見ない方が良いかもしれません。ということで、今回はMiraris編。
ニムト編はこちらから
(↑Mirarisの公式のサイト、ルールブックのページもこちらにあります)
- 人数別のキャラカードの強さ
- 初期キャラカード別のキャラカードの強さ
- 人数別の試合運び
1.人数別のキャラカードの強さ
まず、なんのキャラクターがいるのかを簡単に説明。(詳しい説明はルールの方を読んでください)
(1)ローランド(2)ルシア(3)セレナ(4)ミレーラ(5)アンノウン(6)アリー(7)エル(8)ファティマ(9)マリアーノ(10)ラナ(11)アルマ(11')ナーダ
ローランド……場に残ったカードから一枚取る。7種揃えたら即勝利
ルシア……ローランドの後に場に残ったカードから二枚取る。他のカードの影響を受けない
セレナ……ルシアの後に山札から四枚引く。
ミレーラ ……セレナの後に他の人から一枚ずつもらう。合計が9点以下ならもう一枚ずつ
アンノウン……取った3点のカードの数だけ他のプレイヤーからカードを取る。夢(7点)なら自分の札に、それ以外は捨て札にする
アリー……2点のカードが10点になる
エル……6点と7点のカードは0点にそれ以外のカードは2倍になる
ファティマ……1点のカードがなければ全てのカードが7点に
マリアーノ……得点カードが二枚なら+50点三枚なら+25点
ラナ……取った得点のカードの枚数の2倍の点数を加算
アルマとナーダ……他のプレイヤーがナーダ(アルマ)を持っていなければ20点、持っていれば5点を加算
(1点8枚、2点10枚、3点10枚、4点8枚、5点6枚、6点5枚、7点5枚)
(1)ローランド
三人プレイ、24枚しか場に出ないので、そもそも全ての種類のカードが出ない可能性が高い(と思ったが、計算したところそうでもなかった。ただ、6点や7点のカードは二枚くらいしか出ず、チャンスが少ないのは事実)、また最後に被らないので場にカードが残らないため、人数が少ないときはチャンスが少なめ。
四人プレイ、32枚出る、期待値的には3枚以上出るため、チャンスはなくはない。被りは少なめ。
五人プレイ、40枚出る、期待値的には4枚以上出るため、チャンスはある。一枚以上残っている可能性は高め。
六人プレイ、48枚出るので、少なくとも全種類出るし、チャンスも高め。最後に場に残る可能性は高い。
(2)ルシア
上述の通り、プレイ人数が少ないと被りにくいため得点増加は見込みにくく、守りの力が効く可能性も減る。プレイ人数が多い方が有利と考えられる。
(3)セレナ
三〜六人プレイ、4点〜28点加算される。(期待値は14.7点)
(4)ミレーラ
受け取るカードは他プレイヤーが選ぶため、小さい点数のカードを他プレイヤーに取らせてもそれが送られてくる可能性が高いので、自分で確保するようなプレイングの方が良い。相手に損害を与えつつ、利益を得られるが、他プレイヤーにエルがいると相手にはダメージを与えにくい。また、ファティマやマリアーノの手助けをしてしまう。プレイ人数は少ない方がやや有利か。
三人プレイ、4点は確約されている。(実は10点ではない、全員一枚目、二枚目共に1点の場合があり得る)
四人プレイ、6点は確約されている。
五人プレイ、8点は確約されている。
六人プレイ、9点は確約されている。
(5)アンノウン
3点のカードをどれくらい取れるかが大事となる。大きい点数のカードを他プレイヤーに取られても3点のカードを取れば帳消しにできる(さらに、7点のカードは奪うことができる)ので、3点のカードを最優先で狙いたい。人数が増えると夢を得られる可能性が上がるが、マリアーノやエルなどの手助けをしてしまう可能性も上がってしまう(また、競合相手であるエルとファティマの可能性が増える)ため、プレイ人数での有利不利はどちらが上なのか判断が難しい。
(6)アリー
他のプレイヤーがエル、またはファティマを取っているかによって競合の多さが変わる(アンノウンに対しても相性が悪い)ので、プレイ人数が少ない方が良いと思われる。いかに2点のカードが取れるかが鍵。
(7)エル
4点、5点のカードを狙うのが重要となる。プレイ人数にはそれほど左右されない気がする。
(8)ファティマ
1点のカードを取らないことが重要なので場のカードの選択肢が多い、すなわちプレイ人数が多い時の方が有利。(また、プレイ人数が多いとミレーラやアンノウンが出る確率も上がり、1点のカードを処理できる可能性もある)
(9)マリアーノ
被れば被るほど点数が得られる(かつ他のプレイヤーの妨害ができる)、ミレーラやアンノウンなどカードを減らしてくれるキャラが使われる可能性が高いため、人数が多い方が有利。さらに、三人プレイの場合は、被らせることで特定プレイヤーがとても有利になるため、微妙。詳しくは3.で後述する。
(10)ラナ
言い換えれば、全てのカードが2点分多くなる、と言える。毎回1枚取ることができれば、16点分になる。被ればそれより少なく、他の人がかぶったものを取れば、点数は多く、自分が被ってしまうと点数は少なくなる。人数が多いほど被りやすくなるため、そこを避けていけば得点できるチャンスは大きくなる。
三人プレイの場合は同じく後述により、ゲーム運びがしやすいと思われる。
(11,11')アルマ、ナーダ
三人プレイ、3枚キャラカードが使われないので20点得られる可能性は高い
四人プレイ、全部のキャラカードが配られる。場合によるが、選ばれない可能性もそこそこある。
五人プレイ、2枚のキャラカードが使われないので20点得られる可能性はそこそこ。
六人プレイ、全部のキャラカードが配られる。多分被る可能性が高い(と相手が思って避けるのであれば、選んでも良いが加減は難しい)
単体で見たときの強さ(勿論、他のプレイヤーが何を選ぶかや試合でうまく立ち回れるかによって変わる。平均的指標)
三人プレイにおける強さ
(6),(7),(10),(11)≧(3),(4),(5),(8)>>(1),(2),(9)
四人プレイにおける強さ
(5),(7)≧(2),(3),(4),(6),(9),(10),(11)>(1),(9)
五人プレイにおける強さ
(1),(2),(7),(8),(11)≧(5),(6),(9)>(3),(4),(10)
六人プレイにおける強さ
(1),(2),(7),(8),(9)≧(4),(5),(10)>(3),(6),(11)
2.初期キャラカード別のキャラカードの強さ
要するに、一緒に配られたカードによってのキャラの強さの変化についての話です。
例1:アンノウンとマリアーノ(ルシア)が同時に来た場合
→マリアーノの場合カードが減りにくい(ルシアの場合は無効化できる人が少ない)&アンノウンの効果で有利になる人が少ない(攻撃が効きやすい)のでアンノウンを選んだ方がメリットが大きい。
例2:アンノウンとアリーが来た場合
→アンノウンによって取られる可能性がなくなるのでアリーを選ぶメリットが大きくなる。(勿論、アンノウンが好きならばそちらを選んでも良い)
例3:アルマとナーダが来た場合
アルマ・ナーダを選べば確実に20点が手に入るのでそちらを選ぶメリットが大きくなる。
例4:ミレーラとファティマ
ミレーラを選ぶことでファティマを援助することはなくなるのでミレーラを選ぶメリットが大きくなる。
また、有利不利には関わらないが、ローランドと共にアリーやファティマなどが来た場合は他のプレイヤーにそれを積極的に狙う人がいないことを示すのでそのような情報も参考にすると良い。
3.人数別の試合運び
基本的には心理戦である上に、次に場に置かれるカードは分からないので、戦略と言えるような戦略は特にない。(同席の人の性格などにもかなり依るので)
ただ三人プレイの場合、二人が被ると残りの一人がその被った数字で必ず得点できるようになる。(ラナが有利になり、マリアーノが不利になると記述した理由はこれである)
四人以上のプレイでは複雑になるのでこれは当てはまらない。人数に関わらず、他の人が出したカードを覚えておけば自分が確実に点が取れるカードが分かるのです勝負所で出せると良いと思われる。(逆にまだ周りが出していないカードを出すことで最後に被らせてローランドやルシアで得点できるなども可能)
おまけ:一般に選ばれがちなカード
一般的に選ばれがちなカードがいくつかある。(1)ローランドは特殊勝利をしてみたいということで選ばれる率は割と高い。(5)アンノウンも人から得点を減らしたいということで選ばれる率が高め。(6)~(9)などの特殊な勝利点計算になるカードも選ばれがちである。(単に得点が増えるカードだと、試合運びが普通になるため避ける人が多い印象がある。(逆に複雑なことが苦手な人はそれらを選びやすい))
以上でMiraris編終わります。拡張が出て欲しい気持ちもありながら、これはこれで既に完成しているしなあ、という思いもあるゲームでした。遊んだことない方にオススメしつつも簡単なキャラの選び方の指針となるような記事になっていれば幸いです。
では