こんにちは。なんか最近全体的に頭打ちな感じになってきている気がする呆れ霹靂です。頭打ちだなあ、と思う時って大体このゲームって結局運だよなあ、と思い始める時な気がしています。うっかり凡ミスも重なったり。さて、今回は『ヤッツィー』編。
ニムト編はこちらから
(↑『ヤッツィー』のルールはこちらから)
これはボードゲームアリーナのルールであるが、最近微妙にルールが変わったのでBGAで実際に使われているシステムの方に準拠する。(※追記:上のサイトに最新版のルールへのリンクがありました)
サイコロだから確率計算は簡単かと思いきや二回振り直すことが可能な点や役がより良くなる可能性を計算すると思ったより大変である。一応計算してみたが間違っているかもしれない。ご了承を。
『ヤッツィー』には二つのルールがある。
「ヤッツィー」と「ヤムス」である。
ヤッツィールールの場合は
①1〜6の目②3カード③4カード④フルハウス⑤小さいストレート(以後小スト)⑥大きなストレート(以後大スト)⑦ヤッツィー⑧チャンス
ヤムスルールの場合は
①は同じ(ボーナス点の計算方法は異なる)、②はなく、③〜⑦は点数計算が微妙に変わり、⑧’プラス・マイナス⑨リゴールが加わった状態になっている。
(2019年4月16日ブログ執筆現在)
今回はヤッツィールールについて述べていく。
①1〜6の目
指定した目*その目のサイコロの数 が点数になる。1〜6の目の点数の合計が63を超えるとボーナス点35点が入る。63は目安としては全ての目で3個ずつ得点すると達する値である。ボーナス点が入っていないと不利なので基本的にはこれを満たすように進める。
②3カード
同じ目が3個ある時、5個のサイコロの目の合計が点数となる。
(一回目で起こる確率は200/6^4)
③4カード
同じ目が4個ある時、5個のサイコロの目の合計が点数となる。
(一回目で起こる確率は25/6^4)
三つの同じ目と二つの同じ目がある時、25点が入る。
(一回目で起こる確率は50/6^4)
⑤小さいストレート
1〜4、2〜5、3〜6の連続が入っているときに30点入る。
(一回目で起こる確率は160/6^4)
⑥大きいストレート
1〜5、2〜6の連続が入っているときに40点入る。
(一回目で起こる確率は40/6^4)
⑦ヤッツィー
全て同じ目だと50点入る。
(一回目で起こる確率は1/6^4)
⑧チャンス
目の合計の点数が入る。満たすべき条件はない。
※以下どのように計算したのかについて記述するので興味ない方はとばしてください
過不足ない役が出る確率(例えば4カードだったらヤッツィーでない4カード)を表示している。一回の列の値は確実に合っていると思われる。フルハウス以外は上の役へと向かうときに現在の役が崩れることはないので、漸化式的に計算している。ヤッツィーとフルハウス以外は三回の列の値がその役が出る確率である。ヤッツィーとフルハウスは一回から三回までの合計値であるオレンジのところがその役が出る確率を示している。(どれもその役を目指して振り直す場合の値を示しているので、全部足すと1を超えている)ちなみに、4カードからフルハウスを狙う際であるが、フルハウスを狙う場合もヤッツィーを狙う場合も確率が1/6で同じ、かつヤッツィーはフルハウスを兼ねるのでヤッツィーを狙えば良いということでその可能性は省いている。
大まかに言えば
- ヤッツィーは4.6%
- 4カードは25%
- フルハウスは33%
- 3カードは27%
となる。大雑把に言えば3カード以上が出るのは77%くらいとなる。
ストレート系の確率
※同じく計算方法、今回は言い訳も書いてありますので興味ない方は(以下略)
計算方法としては基本的に上のやり方と同じなのですが、2個連続のみのところが1〜2かつ5〜6みたいなパターンがあり得るので諦めました。なので2個連続の時は全て振りなおすことにして計算しております。また、途中で1,2,3,5や1,2,4,5のパターンがあることに気付いたのですが、計算が破茶滅茶に難しくなるのでその辺は諦めました。プログラム等に造詣が深ければできると思うのですが……この記事書き始めてから1ヶ月くらい経って詰まってきたので思いついたら補足のような感じで付け足したいと思います。
実際にはこれよりかなり大きい確率であると考えられる。
ということで大まかに言えば
- 大きいストレートは14%(以上)
- 小さいストレートは35%(以上)
となる。
これを踏まえて戦略の話に移る。
- 役の重要度
- ボーナス点を取ろう
- 空きがあるときの戦略
- 空きがないときの戦略
- 細かいテクニック
1.役の重要度
役の種類をもう一度書いておくと
①1〜6の目 ②3カード ③4カード ④フルハウス ⑤小さいストレート(以後小スト) ⑥大きなストレート(以後大スト) ⑦ヤッツィー ⑧チャンス
である。
役の重要度は ①>④、⑤、⑥>②>③、⑦>⑧
である。②・③の点数は5〜30点程度でしかないため、①のボーナス点や④のフルハウス、⑤⑥のストレート系の方が点数的にはまず押さえておきたい役である。⑦のヤッツィーはオマケのように考えておけば良いのだが、ヤッツィーを一度成功させた状態でもう一度ヤッツィーを出すと100点追加され、勝利がほぼ確実になるので狙える時には狙っていくと良いと考えられる。(それ以外にも嬉しいことはあるが、長くなるので詳しくはルールのサイトのジョーカールールのところをご覧くださいませ)
また、二つの役が狙える場合(例:2,3,4,3,4の時はストレートとフルハウスの両方が狙える)などの場合はより起こる確率が低い方(この場合はフルハウス)を先に狙うと良い。
2.ボーナス点に関する戦略
上述の通り、3カード以上の役が出る確率は約77%である。これを1の目の、2の目の……という風に限定していくと、指定された目で3カード以上の役が出る確率は13%となる。
ボーナス点を取ることが勝つためには重要なので、5や6の3カード・4カードの場合も5の目や6の目を先に埋めることが重要である。
理由としては、3カードは埋めさえすれば、仮に相手が6の3カードで自分が3の3カードだった場合でも9点程度しか変わらない(もちろん二人ともボーナス点を取ればこれが差になるのだが)こと、とそもそも4カードに点数を入れるのと5、6の目などに点数を入れるのでせいぜい6点程度しか変わらないこと、これによって1〜3の目で空き(後述)の作成が可能になること、の三つが挙げられる。
以上からボーナス点を優先してその目に入れた方が良い。
また、ボーナス点を取る際の目安としては全ての目で3カードを出す、というものがあると上述したが、1の目の時より6の目の時でたくさん点を得た方が効率的であると思う人はいるだろう。特定の目の4カードを出す確率は約5%であるので単純計算で期待値を計算すると、6の目の4カードは24*4/100、1の目の3カード以上は3*15/100で6の目の4カードの方が高い。
しかし、『ヤッツィー』の場合は一回埋めると二回目は使えないのでこのように単純な話とはならないし、プレーヤーがする行為は振り直すサイコロを決めることだけなのでその辺りには注意したい。
ボーナス点の把握の仕方として全部3カード出す場合より、今どれくらい余裕があるかという現在の状況を+、ーの数値で把握しておく、というものがある。
具体的に言えば、6の目で24点入った時は+6、3の目で6点入った時は−3、と言った具合である。 よくある例として、ボーナス点が入るまで後16点(+2の状態)で2の目と4の目が残っているとしよう。この場合2の目が2個出ようと3個出ようと4の目は3個以上出さなければいけない。(2個出た場合は4の目で12点、3個出た場合は4の目で10点が必要となるが、どちらにせよ4の目を3個以上出さないとボーナス点は得られない)このような時は2の目が2個しか出なくても遠慮なく埋めて良い、という風に考えることが出来る。
3.空きがある時の戦略
空きがあるとはどういう状態か説明すると
- チャンスがまだ埋まっていない状態
- ボーナスが確定している状態でのまだ埋まっていない1〜6の目がある状態
- 相手がすでにヤッツィーを0点で埋めていて自分にはヤッツィーがある状態
などの場合ということである。これがある場合は積極的に役を作るのを目指すと良い。(※ただし、空きがチャンスの場合は目の合計が大きくなるような役を目指す方が好ましい)
4.空きがない時の戦略
空きがないときは役ができなかったときにはできるだけ起こる確率が低い役から埋めるのが良い。(勿論、点差が大きいときは確率が低くても大きい点数を残しておいた方が良い)
5.細かいテクニック
今まで色々なこと言ってきたものの結局『ヤッツィー』は「出た目に対してどの目を振り直すか選ぶ」という要素が大きいと思うのでその辺の話もしようかと思ったが、この辺は好みとかあるし、自分で見つける方が楽しいかもしれない。
一例を挙げると3,4,5,6,6が出た時はすぐに小さいストレートに入れるよりは3,4,5を振り直して6の3カードを狙った方が良い。(理由は役の重要度で記述しているので省略。)各自で探してみると良いと思う。
実際は場面によっても戦略は異なる。(例えば、大きく差をつけてリードしている場面は空きの有無に関わらず堅実に点を取りに行った方が良いと思われる)
また、なんだかんだサイコロゲームなので運の要素はかなり大きいゲームである。最後にヤッツィーを出されて逆転、みたいなのは相手にも自分にもよくある話なので気軽に遊べると良いですね。
最後の方雑になっていますが、記述し忘れたことなどあったらヤムス編などで加筆します。
それでは。