こんにちは、呆れ霹靂です。
さて、今回もBGAにもあり、BGAじゃないところでも人気な「フォーセール」編。
ロストシティ編はこちらから
今回なのですが、筆者が5-6人戦を好む都合上、基本的には5-6人戦についての話をしています。
(↑ルールはこちらが分かりやすいと思います、是非どうぞ。)
このゲームは大きく二つのパートに分けることができる。「前半の競り」と「後半のじゃんけん」である。
前半の競りでじゃんけんをするための札を集め、後半はそれでじゃんけんをするゲームと捉えるのが良い。
大局は前半で決まり、後半で前半時点で同じくらいのプレーヤーと勝負をしていくイメージでいると良い。
というわけで、本記事では先に後半の話をする。
後半のじゃんけん
後半は被りのないミラリス(Miraris)と捉えれば良い。
(↓ミラリス の記事です、気になる方はどうぞ。なお、こちらには本記事において参考になるようなことは書かれていません)
基本的には僅差で勝ち、大きく負けるようなカードの出し方を心がける(心理戦なので、じゃんけんと呼んでいる)。さらに、小切手カードの偏りも加味しつつ必要最低限の大きさの物件カードで獲得できるように見極めることが重要となる。
例えば、小切手カードの最大値と最小値に違いがあまりない場合(例: 11,10,10,8,7)は1~5などの小さい数字の物件カードを出せば良いし(それを見越して他の人より少し上の6~10を出すのも可)
一番目と二番目の差が大きいとき(小切手カードが 15,9,5,4,2 のような場合)には30を出せば良い(勿論、他の人が「30を出してくると予想して小さめの数字を出す」と思うのならば少し小さめの数字を出すという選択肢もアリ)
小切手カードだが、0~15から1を除いたものが二枚ずつなので、0は他のものより低さの度合いが少し大きい。0がある場合は気持ち他の場合よりは最下位を避けた方が良いのに注意しよう。いつものことだが、既に出た小切手カードもなんとなくの数を数えておくと有利になる。
前半の競り
競りで考えることは三つである。
- 大まかな方針
- 単体としての競りについて
- 流れとしての競りについて
1.大まかな方針
まずは、物件カードの大きさと散らばりを見て、大まかな方針を決める。
1,3,5,6,25のような場合
一番を目指すことが大事となる。
10,13,14,23,24のような場合
二番目の位置で取れると嬉しい。
15,17,19,20,21のような場合
無理して金を出す必要はない。
4,19,22,24,25のような場合
最初にパスするような状況にならないようにしたい。
ここで、一番高い金額を出すと二番手の人の倍以上払わなければいけない状態になっていることは留意しておきたい。また、最初の所持金が14であることを考えると、序盤に7,8で最高額を出して競り勝ってしまうとそれ以降の競りが不利になる。(全部で競りは5~6回ほど行われるので平均して一回あたりに2金くらい払うことになるのがちょうど良いことを頭の片隅に入れておこう)
最後まで残った人以外は出したお金の半分の切り捨て分が返ってくるのでそうなりそうであれば偶数で出した方が良い。
※補足
競り勝つことは悪いことばかりではない。次のターンの一番最初に入札することができる。特に終盤では同じ残金の場合、先に出した方が相手をパスさせて良いカードを得られることもあるので活かしていきたい。
また、BGAの「切り上げ返還」ルールでは、最初に1金を出すと無料で一巡分の猶予を得ることができるので、競り勝つメリットが大きくなる。
2.単体としての競りについて
単体の競りにおいて考えることは二つで
①パスした時に得るカードと入札して得られそうなカードにそれだけの(差額分の)お金を払う価値があるか
②他プレーヤーが得るカードがその人が出したお金に見合っているか
である。
①は分かりやすいと思う。
例えば、1,5,15,22,29 で前のプレーヤーが6金入札で回ってきた場合
パスをしたら0金で1、7金出した場合は7金で29、または4金(半分になるため)で15or22が得られる。29は12以上、1は5以下くらいの小切手が取れると考えると7金は妥当に思える。(22の場合も同じように9以上は取れるだろう)この場合は出す方が良い、ということだ。
②については競りの最初でどれくらいの入札をするかの話である。
例えば、10,13,15,17,25のような場合
大体、0(1),0(1),1(2),2,5 位が適正価格になるだろう。金額の出し方としては 0,0,2,4,5 のようになりそうだ。だから自分が最初に競る時は2を出そう。
のように考える。
ただ、他のプレーヤーが全体のバランスを考えて入札するとは限らないので、いくつから始めたらどういう展開になるか、というのを予想する方が良い場合もある。
例えば、3,6,8,23,24,25のような場合
自分が4金を入札した場合は次の人は5金か6金を出すだろう、その次の人は6金か7金を出すだろう、それ以降の人は7,8金は出さないだろうからパスするだろう。
という風に考える。
勿論、実際に他プレーヤーがどう動くかは良くも悪くも予想通りには行かないこともある。2金の次に一気に6金に吊り上げるプレーヤーが出たりすると、直後のプレーヤーは打撃を受けるし、そこから離れたプレーヤーは0金や安い額で良いカードが得られる。
正直この辺はその時々によるとしか言いようがない。頑張ろう。
3.流れとしての競りについて
流れの競りとして考えることは、今後も競りに参加できるかどうかである。序盤でお金を出しすぎて後半はすぐにパスばかりというパターンになると手札が弱くなる。
一つの目安として、一手番前のプレーヤーより所持金が多いかどうか、というものがある。所持金が多ければ、仮に自分の所持金より多い額が入札されていてパスせざるを得ない状況だとしても、一手番前のプレーヤーは必ずパスをしているのでより数字の大きいカードを落札することができる。
あまりに高い額での争いになっていたらその回の競りでは割りを食う場合でもこれを思い出してスッと身を引く勇気も必要である。
また、特に終盤でまだ競りが残っている場合、最高額で競った後に持ち金があるかどうかも大事である。もし、ない場合はせっかく最初に入札できるチャンスを活かせないどころか他のプレーヤーが有利になってしまう、気を付けよう。逆に、中途半端に残していても出せなくなりそうな時(最後の手番で6金持っている場合などは前の手番の人に同額を出されることがある)は、惜しまず出して次の競りで最初に入札する権利も得てしまうと良い。また、いつものことだが、他プレーヤーの残金を覚えておくと(以下略)
全体的な注意としては、お金は残すよりは良い物件を得るために使う方が良い。
以上でフォーセール 編終わり。
このブログでは定性的な話が多いのでいつか定量的に分析して戦略を述べたいと思っている。追記、という形で載せていきたい(予定)。
では。
↓続き(一位になった記念)の記事です。