呆れ霹靂の日記

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モダンアート 中級者のなんとなく思った戦略

こんにちは。呆れ霹靂です。今回は、BGA以外のゲームを紹介します。ということで、今回はモダンアート編。

同じ作者の同じ「競り」というジャンルの「ハイソサエティ」を以前紹介しました。この人の作品は面白いものばかりなのでオススメです。(ライナークニツィアさん)

 

ハイソサエティ編はこちらから  

exandreal.hatenadiary.jp

 

 

 

 

モダンアート/Modern Art - ボードゲームレビュー

(↑モダンアートのルールはこちらから)

 

  1. 適正値
  2. カードの出し方
  3. 競りの種類
  4. ダブルオークションの使い方
  5. 値段の付き方の基本

 

1.適正値

基本:例えば30の価値がつく絵画があるとする。これをいくらで買うのが良いのか。29以下で買えば自分自身に利益は出る。が、29で買ったとき、自分の利益:1、売り手の利益:29となり、売り手の利益の方が28も多くなってしまう!(特にこのゲームでは他のプレイヤーとの金額勝負なので相対的な差がついてしまうと厳しい)

そうして考えると15が適正値のように思える。しかし、そうすると売り手が自分で買って売り手の利益:15とするのが良くなってしまう。(もちろん、確実に絵に価値がつくとは限らないので確実に15が貰えるように売る方が良いこともある。)

15(よりやや多い)くらいの値で買うのが良い。

実際の色々な場合については以下のブログにて書かれているのでそちらを参考に。

ボードゲーム「モダンアート」について語ってみた。(その3) - いものやま。

 

ただ、実際の場合は誰かが落札すると一人勝ちが起こらないように違う画家の絵を売ることが多く、全ての絵に値がつくわけではないため、たくさん参加できた方が良いかというと微妙。どちらかというとどれに値がつくのかを見極める(誘導していく)方が大事である。(上のブログでも述べてはいるが)

相場の揺らぎについては、負けている人に対しては相場より多めに、勝っている人に対しては相場より少なめに出す程度の認識で良い。

 

※上のブログに照らして計算すると、(買ったものが紙くずにならない前提で)

価値*(自分が競りに関わる枚数-他の人が競りに関わる枚数)/自分が競りに関わる枚数
が上限になるようだ。例えば、他の人が一回だけしか競りをせず、自分が他の人全員を落札する場合はつく価値の8割出せばトントンになる。実際には、他の人が競りに関わる枚数が一定にならないため(買ったものが紙くずになることもあるので)、上の赤字くらいのイメージで良い。
(関わる回数……売る、または買うの回数)

 

2.カードの出し方

オークションで稼ぐ場合は値がつきそうなものを高めに売る。

3~4ラウンドの序盤だったら一度値がついたものを売るのが良い。

基本的に、自分が持っている枚数が少ないカードは他の人が持っている可能性が高いので、できるだけ出すのは控えた方が良い。(自分に戻ってくるまでに枚数がとても増える可能性がある)

同様の理由で、自分の次の手番(左隣)の人が多く持っているカードもできるだけ避けた方が良い。

 

 

3.競りの種類

競りの種類は4つあり、それぞれ以下の特徴がある。うまく使い分けていこう。

公開競り……盛り上がる、食い付き具合で他の人の手札を予想していきたい。自分で価格をあげることができる。

一声……自分から遠い順番の人が有利(上乗せできるため)。どれくらい上乗せるかで手札予想ができるだろう。

入札……全員の素朴な値段が分かる、これも手札予想の指標となるだろう。

指値……自分に近い順番の人が有利(先に決定できるため)、高めに設定すると、他の人の手札予想に使えるかも?

指値の場合、安く売ってしまうと、直後のプレーヤーがそれを買い取り、直後の手番でその画家の枚数を大幅に増やすことなどが起こるので気を付けたい。

逆にラウンド終盤の入札の時に、後手番で高く買いすぎると自分のオークションの手番がくる前に、終わらせられて損をさせられる可能性もある。

(ちなみに、それぞれの枚数は公開一声入札指値ダブルの順で
黄色3,3,2,2,2 緑色3,3,3,2,2 濃いピンク3,3,3,3,2 青色3,3,3,3,3 薄ピンク4,3,3,3,3
である)

 

 

4.ダブルオークションの使い方

・一気に順位を上げることで価値が高く取引される。

・終わらせる。
この二つは多くの人が思いつく使い方であろう。

・終わらせたくないために他の人が出さず、1枚無料で獲得する。
この使い方もある。場にある画家の絵が3枚ある状態で、その絵画のダブルオークションを売る。他の人が出すと場に5枚になるのでそこでゲームが終わるため、ゲームが終わってほしくない人はダブルオークションに追加で出せない。それが一周続けば、ダブルオークションを出した人が無料で獲得することができる。これはその画家の枚数が優勢な時に使うと良い。もし、接戦の時にこれを使えば一周する間に画家を逆転される可能性が高い。

 

5.  値段の付き方の基本

まず、それぞれの画家の絵の枚数は 12,13,14,15,16枚なので1位を三回取ることはほとんどありえない。(青とピンクのみ僅かながらの可能性がある)
せいぜい2回程度である。ただし、値がつくか(3位以内)に関しては五回とも値がつく可能性はあり得る。

黄色(緑色)が4枚出た場合は必ず2(3)位以上になるため、絶対に値がつく。

残り枚数がどれくらいかを覚えておくと、値がつくのか否かが分かる。(例えば薄ピンクが残り2枚の場合はほとんど値がつく可能性は低いだろう)

例えば、序盤のラウンドにて少ない枚数で2位の値段がついたものが今後さらに値段がつく可能性が高い。

 

 

とりあえず最初に押さえておくべきことはこんなもんじゃないでしょうか。筆者もまだたくさんは遊べていないため、また気付いたことがあれば載せていきたいと思います。

では。