呆れ霹靂の日記

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ハーツ 中級者のなんとなく思った戦略 

こんにちは。呆れ霹靂です。ボードゲームというかトランプのゲームです。

というわけで、今回はハーツ編。

ニムト編はこちらから 

exandreal.hatenadiary.jp

 

ハーツ(ブラックレディ)/Hearts(Black Lady) - ボードゲームレビュー

(↑ハーツのルールはこちらが分かりやすいので是非どうぞ)

 

ハーツは中高時代トランプの中でもよく遊んでいたゲームでした。ここ最近は遊んでいなかったのですが、BGAでも遊べると知って最近再び遊ぶ頻度が増えました。

 

  1. 各マークの特徴と基本戦略
  2. 最初の交換
  3. 相手のカードの予想
  4. シュートザ・ムーンを狙うタイミング
  5. 基本的に考えること(交換後)

 

1.各マークの特徴と流れ

ハーツの場合は4種類のマークそれぞれに特徴があるといえる。

・クラブ……必ず一度はプレイされるマーク(一番最初に使われるマーク)

・スペード……このゲームの肝と言えるスペードの Q(以降スペQ)を持つ。

・ハート……全てのカードがマイナス点を持つ,ハートブレイクが起きるまで出せない

・ダイヤ……以上の要素を持たない

 

最初のターンでは得点札を付けられない(全てが得点札のプレイヤーがいた場合は例外)ため、クラブにおいての最小は3である。また、スペードのKとAはスペードのQを取り得る札であるので、実質的なスペードのターンでの最大札はJである。

 

基本的な流れとしては最初にクラブで番を取った人がスペード狩り(スペードのQを狩ること)を始めることが多い。勿論、ダイヤやクラブの小さい札を持っている場合はそのマークでのターンが始まることもある。

各マークでの大きめのカードは得点札がつかない時に処理されることが多い。

 

基本的にはスペQを取らないようにすることを目指す。

 

 2.最初の交換

基本的な戦略として交換した結果に①どれかのマークがない状態で、②たくさん持っているマークは小さい数字と大きい数字の両方をより多く持っている状態であることを目指す。

(①:マークを一つ無くしておけば、そのマークのターンになった時に自由に動ける。②:数字が大きいとターンを取り、マイナス点を取ってしまう可能性もあるが、次のターンのマークを決めることができる。一方で数字が小さければマイナス点を取る可能性は低くなる)

 

3枚以下で数字が大きいマークであれば、それを送るのが良いだろう。

ただし、大きい札をあげすぎた場合はシュートザ・ムーンに注意を払うこと(逆に交換の時点でそれを考慮して小さいハートの札を渡すのでも可)

 

スペードをほとんど持っていない時のスペQなども渡した方が良い。

※補足

交換は、左に渡すとき/右に渡すとき/正面に渡すとき で微妙に注意しなければいけないことがある。それは試合が始まってからの周り順である。時計回りなので右にスペQを渡した時にスペK,Aが来てもスペQの人より後手番なので大丈夫であるが、左にスペQを渡した時にスペK,Aが来るとスペQの人より先手番なのでスペードのKを出さざるを得なくなった時にスペQを被弾してしまう。

 

 

3.相手のカードの予想

まず送った3枚のカードを送った相手が持っていることは把握しておこう。

また、例えば最初のターンでクローバーを既に持っていないプレイヤーがいて、その人がスペードを出していればその人がスペQを持っている可能性は低い(わざわざスペードの守りを弱くするとは考えにくいので)と考えられる。

 

4.シュートザ・ムーンを狙うタイミング

基本的にはよっぽど好条件でなければ、(特にある程度プレイ経験がある人同士の場合)成功しないと考えた方が良い。13枚中の10枚がターンを取れる札で、残りの3枚を序盤で処理できそうな場合などでなければできる限り無理はしない方が良い。ただ、被弾を避けるのが難しい手札の場合にいちかばちかを狙わざるを得ない場合もあるだろうのでそういう場合は頑張ろう。

また、シュートザ・ムーンをする際には得点札のつかない序盤に小さい札が処理しきれるか、(大きい数字の札のうち欠けてるものがある場合)大きい数字により大きい数字を被せられるかなどの視点も大事である。

 

補足:シュートザ・ムーンを防ぐ

以上の逆を考えれば他人のシュートザ・ムーンを防ぐことができる。例えばダイヤのマークを2,3,4,5,Kという風に持っていた場合に最初のダイヤのターンにKを出すべきかどうか?

答えは否である。(その場合で既に複数人に点がついている場合は除く。)

あるプレーヤーがダイヤをたくさん持っている(例:8,9,10,J,Q,A)場合にKを出すと止められなくなってしまうが、Kを持っていればそれを防ぐことができる。また、2,3,4があればダイヤで被弾する可能性は低いのでシュートザ・ムーン対策にKは保持しておいた方が良い。(勿論、自分の身が危険であれば、出しても良い)

 

5.基本的に考えること(交換後)

基本的に交換が終わってカードを出す考えることは三つである。

①四人の残り点数から(自分がスペQを持っていれば)誰にスペQを被弾させるか、マイナス得点を与えるようにするか

②出たカードを大まかに把握し、マイナス得点を避ける少なくする出し方

③(頻度は多くはないが)一人が全ての点数札を集めないように得点札を分散させる

 

①補足:時計回りで出すため、自分の右隣は狙いやすい(右隣の人がターンを取るときに得点をつけやすい)。余裕があるときは左隣の人を狙うと良いだろう。勿論、自分が食らわないことが最優先なので危なそうであれば他の人につけてしまおう。

②補足:例えばクラブが既に10枚出ていて自分が三枚持っている場合は、自分が最初にクラブを出すような場合を除いて、安全である。

また、上のような状態(自分だけがクラブを持っている)+ハートが全体で残り10枚あり、自分の手札がハートの2とKの状態でハートが出た場合

は先にハートのKを出せば4点だけで済むが、先にハートの2を出すと、次にハートを出された場合に残りの6点を全て食らってしまう。(勿論次にハートが出されなければ0点で済むので、自信があるのであれば、先にハートの2を出しても構わない。)

 

補足:ハートブレイクのタイミングについて

基本的に、「自分の手札のハートの数字が小さくてターンを取らなさそう」「ハートをたくさん持っていて、他のマークのカードが高いのが多い」などの場合であれば、早めにハートブレイクをして、自分がターンを取った後にハートを出せるように備えるのが良い。(また、早めのハートブレイクはシュートザ・ムーンを防ぎやすくなる)

逆に、手札のハートの数字が大きく、他のマークは被弾しにくい手札の場合はできるだけハートブレイクはしないようにする方が良い。

 

こんな感じですね。細かい例を挙げるとキリがないのであとは実際に遊んでみて掴むのが良いような気がします。

では。