これらの続きです。
今回はプロフェッショナル編。
プロフェッショナルのルールについて軽く触れておくと、通常のルールでは右端から右に並べていくのに対し、プロフェッショナルでは左端にも置けるようになるのである。右端よりどれ程大きいかと左端よりどれ程小さいかの合わせて8つの値の中で正であり、かつ一番差が小さいものを選び、そこに置いていくルールである。
(ちなみに余談だが筆者はこのルールが割と好みである。)
「プロフェッショナルでの変更点」と「プロフェッショナルの場合の落とし穴、戦略」の二つについて記述していく。
プロフェッショナルでの変更点
- 小さい数字でも必ず取るわけではなくなる
- 安全圏の変化
- 中間値の存在
1.小さい数字でも 必ず取るわけではなくなる
特に1のカードはノーマルルールであれば持っていれば必ず1回は列を取るターンがありましたが、プロフェッショナルルールでは左にも置けるようになるため必ずしも点を取ってしまうわけでは無くなっています。
2.安全圏の変化
左端に置けるようになったため、
- 9 11 13 18
のような列での19は安全なカードではなくなります。8以下の安全なカードを置かれた場合に19は点を取ることになります。同様に前々回で紹介した間のカードの予測は左側に置かれる可能性も考慮して予測することが必要となります。
<補足>
左端にもカードが置けずノーマルルールのように置ける場合がある。
- 1 5 8 11
この時1の左には数字が置けないので12は安全です。
また、以下のように
- 2 3 9 10
- 4 17 19 22
のような時、4より小さいのは1のみで、1を出すと2の左に行くため、二列目の左側には出されないので23は安全です。
また、以下のように
- 17 20 21 22 28
- 18 29 31 33
のような時も16以下を出すと一列目を取ってしまうため、二列目の左側には置かれず、34は安全です。
3.中間値の存在
- 11 18 19 20
- 30 31
のような時に25が出ると20より5大きく30より5小さくどちらにも置くことができる。このようにぴったりになることは珍しいが、このように、近い値が二つあることで、ゲーム展開が複雑になるということである。詳しくは後述する。
プロフェッショナルの場合の落とし穴・戦略
- 小さいカードを置く順番
- 左に置こうと思ったら……
- 右に並べようと思ったら……
- 小さい方の点数を取ろうと思ったら……
1.小さいカードを置く順番
- 5 9 10
- 8 13
- 31 33 34
- 40 41 42
この時、3と4両方持っていた時、どちらを先に出すべきか。
答えは3である。もし、4を出す場合4を置いた列が5枚溜まった場合、3はその列を取る可能性が高くなってしまうため先に3を置いた方が良い。ノーマルルールでの大きい数の処理に少し似ているため、似たように考えると良い。
(ただし、大きい方と異なる点として、右側とは違い左側には1枚しか置けないため、大きい場合よりは少し余裕がある。この点にはご留意を)
2.左に置こうと思ったら……
- 22 23 24 25 26
- 33 34 36 37
始めたての時、二列目の左に置きたいから32を出す、ということをしてしまう。しかし、カードを出す順番は小さい順であるため、30が一緒に出た場合、先に二列目の左に置かれてしまい、一列目を取ってしまう。
- 42 43 45 47
- 22 23 25 28 31
上の例を学んだプレイヤーはこの時に37を持っている時、37を出したくなる。しかし、この時は24を出されると一列目の左に置かれてしまい、二列目を取ってしまう。
3.右に並べようと思ったら……
- 24 26 28 30 33
- 20
これで二列目に並べようと23を出したら22が出ておらず、一列目の左に置き、取ってしまった。
→25以上を出せばこのようなことは防げるが、21,22が出た場合は二列目を取ってしまう可能性が上がるため、注意が必要。
4.小さい方の点数を取ろうと思ったら……
- 1 5 8 10 11
- 6 7 12 16 18
この時に5点で抑えるために19を出したところ、4を出されて二列目を取られ、一列目を取って12点を取ることになってしまった。
- 40 44 45 48 50
- 23 24 27 29 31
この時に32を出したところ20を出されて二列目を取られ、20より12大きく40より8小さくなったために一列目を取ってしまった。
このようにプロフェッショナルルールでは色々な場合が起こり得る。それらを駆使して取らざるを得ない場面で点数を小さく抑えたり、それを読むことが重要になる。
とりあえずこれでニムト編は終わりにする予定。また何か見つけたら書くかもしれません。
では